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新蕎麦会~玉ねぎ畑デート反省会~

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愛菜園の帰り…またまたbossのお家で『反省会』という名目のお昼をよばれてしまいました~♪

わが母には「水遊、bossの家を居酒屋代わりにするのはやめなさい!」と呆れられ、わたし自身も“こんなにお世話になりっぱなしでいいのかなぁ”とかなり心配しております(汗)。

でもねぇ、野良仕事の後のビールは美味しいのです☆

しかもまたまたbossの秘蔵のお酒『八海山』をふるまってくださり…全くもって恐悦至極に存じ奉ります(笑)。

すっきりしていてまろやかでホント美味しい☆

やっぱり『美酒』って言葉がぴったりのお酒だわ~!!

前回、記念撮影するのを忘れてしまったので、今回はばっちりこの『八海山』の大吟醸を激写してきました。

グラスの上にあるセロリのスティックは愛菜園で初収穫されたわがセロリ苗ちゃん♪

セロリのフレッシュな苦みを肴に八海山をロックで…なんてオツですわ(笑)。

それから毎度のことながらbossのお家の“ごはん”はすごく美味しくて、他人さまのお宅だというのにモリモリいただいちゃいました(汗)。

きのこのオムレツや京都のおばんざい風・蕪の餡かけ、レンコンとにんじんの煮物などなど、どれもとっても美味しくて嬉しかったなぁ。

誰かにつくってもらった“ごはん”は、どうしてこんなにしあわせな気持ちをもたらせてくれるんだろう。

身もこころもホカホカと温まり、ぬくぬくとしたおこたでまどろんでいるような気持ちになりました~☆
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bossも奥さまも蕎麦好き(愛犬の楓ちゃんも秘かに蕎麦通です…笑)なので、隔月で蕎麦のお取り寄せをしているそうです。

『生蕎麦のお取り寄せ』…大人の贅沢な楽しみといった風情ですよね~☆

しかも今回は新蕎麦の時季ということで、“玉ねぎ植えつけ反省会”兼“新蕎麦会”を開いてくださり、なんとなんと…わたしまでご相伴にあずかることになりました!!

boss、本当にありがとうございます♪

↑これが噂の『お取り寄せされた生蕎麦』。

『自宅で生蕎麦を茹でる』なんて難しそうで、実家でもお蕎麦は食べに行くか、ごくたまに家で乾麺を茹でるか…のどちらかしかしませんでした(涙)。

もちろんひとり暮らしの今はさらにお家に生蕎麦があるはずもなく…普通のお宅に職人さんが打った生麺があること自体、もうすでに瞳がウルウルしちゃうくらいの感激な出来事でした。

こんなに間近で職人さんが打った生の蕎麦をじっくりと見るのも初めて♪

茹であがった蕎麦も瑞々しくてきれいですが、生の蕎麦もしっとりとした美しさを感じさせます☆

細く切られた蕎麦は繊細な印象なのに、蕎麦を打つ時は男性でも腰痛を引き起こすほどの力を必要とするのだとか。

bossの名言のひとつに“蕎麦を食べるとやさしい気持ちになる”というのがありますが、力強さと繊細さと職人さんの心意気と、そうしてツルツルとすぐに食べ終わってしまう儚さと…そういったものが合わさって『やさしい気持ち』を湧き起こすのかもしれません。
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さてさて、これからbossの奥さまの手によって、美味しいお蕎麦に変身です♪

↑余分な打ち粉を払って。
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↑大きなお鍋にたっぷりのお湯を沸かして、グツグツ煮えてきたら蕎麦を投入。

最近読んだ『そばもん』という蕎麦マンガによると、お湯が煮立ってきたら蕎麦を入れる前にお鍋を火の中心からずらして、手前側に火が強くあたるようにするのがコツだと書かれていました☆

そうすることでお鍋の中に湯の流れができるのだとか。

また一気に何人分も入れないでひとり分ずつ茹でること、お鍋に入れた蕎麦を箸で湯の表面に整列させることも重要ポイントのようです!

わたしは家でお蕎麦を茹でる時にこんなにていねいにやったことないなぁ…(汗)。
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↑対流の起こっている鍋の中で蕎麦がクルクルと回転します♪

そうしたらふたをして鍋の中の圧力を高めていき、鍋がふいたら“びっくり水”を差して空煮えを防ぎます。
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自分好みの硬さと茹で時間を研究するもよし、『そばもん』によれば“蕎麦は色が変わったところであげろ」となっているので、その言葉を信じていくもよし(←素人にそれがわかるのかは甚だ疑問ですが…汗)。

煮え前だとお湯の中で蕎麦は光を反射しているけれど、火が通って“糊化”すると透明感が出てくるのだとか…そしてさらに置いておくと今度は白っぽく変化していくとのこと。

奥深し、蕎麦の茹で方(笑)。

↑『硬め希望』のわたしのリクエストを聴いてくださり、bossの奥さまがちょうどよいところで、お鍋から蕎麦をあげてくださいました(蕎麦湯も美味しそうです♪)。
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あげたらすぐに水をかけて、蕎麦の温度を急速に下げていきます。

この時、蕎麦全体に水がかかるようにするためと直接水をあてて蕎麦を傷めないようにするために、蛇口に手を添えて水を一度手にぶつけ、散らすようにしてかけるのがポイントなのだとか(←それを『面水』と呼ぶらしいです)。

そして水を張り氷を10個ほど入れたボウルにザルをどっぷりと漬け、蕎麦を水面下に沈めてからザっと引き上げて一度水を切ります。

↑さらにザーザーと水を流しながら、蕎麦をくるくるとボウルの中で10回はまわし、ぬめりを十分に取り除くのが美味しいお蕎麦にする秘訣。

わたしが家でするのはこの洗いながら冷やす作業だけだったのですが、『そばもん』によるとこんなに事細かに注意事項がが記載されていました。

またこの続きの工程もあって、氷水の入った別のボウルに洗った蕎麦をあけて、泳がせるひと手間もかけるのだとか。

こうすることで表面がキュッと硬くしまり、中心部はやわらかいままの“歯切れのよい蕎麦”になるとのこと。

最後は水切りの工程で、冷水に泳いでいる蕎麦を一つまみ(小ちょぼ)目の高さまで手を上下させながら水を振り落とし、上で放して蕎麦がパラパラと落ちるようにザルの周りに並べていきます。

ザルは底の浅い“溜めザル”を遣い、広くあけたザルの中央に水が流れていくようにして、いつまでも蕎麦を水づかせておかないことが肝要なり(蕎麦の旨味や栄養分が流れ、逆に水がしみ込んでくるので…涙)。

器に移す時も手を上下に振ってさらに水を切り、ふんわりと盛って完成させるのが上等なのだそうです。

                                参考文献『そばもん~ニッポン蕎麦行脚~』
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↑好きな野菜をトッピングして『サラダ蕎麦』のできあがり♪

もちろんこの大根は愛菜園産です☆

しかもわさびも今日の新蕎麦会のために、bossが地場のものを購入してきてくださったのでした。

わさびはわが街の特産品ですが、それにしても立派なわさびで、擦っているとツンとしたさわやかな香りが漂ってきました。

大根やわさびといった薬味とともにいただいたお蕎麦は本当にと~~っても美味しくて、ことばもないほどに“クーッ”と唸ってしまいました(笑)。

おろしサラダ蕎麦、ばんざ~い!!

美味しいお蕎麦をいただきありがとうございました♪

ごちそうさまでした~☆
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“蒼空を見上げて開く手紙から雨の匂いがこぼれて落ちる”

↑これ、何だと思いますか?

実は永遠に傷まないようにクーラーボックスに大切にしまわれている愛の往復書簡(笑)。

「誰と誰の?」なんて無粋な質問はナシですよ…だってそれはbossと奥さまの間を行き来していたラブレターに決まっていますもの(照)。

bossと奥さまは出逢って40年、結婚して35年という長い歴史を持つご夫妻。

大学生の頃に知り合って就職して結婚、子どもが生まれ育児して、その娘さんもお嫁に行って、bossは後1年で定年という年になり…と自らの人生の半分以上の時間を共に歩んでこられた輝かしいご夫婦なのです☆

きっとこの手紙を書いていた時には、お互いこんなに長いつきあいになるなんて想像もしていなかったんじゃないかしら?

bossが「好きなのを読んでいいぞ」と言うので、なんだか他人さまのお手紙を拝見するのは申し訳ないなぁ…と思いつつ、若かりしbossのラブレターを読ませていただきました(照)。

いや~もうその内容といったら…「きみが恋しい。愛しいよ。今すぐ逢いたい。ずっと一緒にいたいんだ」という気持ちがほとばしっているようなもので、他人事ながらわたしの方が赤面(汗)。

いくら若気の至りとはいっても、ストレートで素直な愛情表現に“bossって実は外国人の血が混じっているんじゃないの?”と本気で疑ってしまいました♪

イタリアとかフランスとか…外国の男性はとにかくsweetheartを口説き倒して、口から先に生まれてきたようだと聴いたことがあり、『男は黙って』を美徳とする日本男児らしからぬbossにも十分その素質はありそう(笑)。

奥さまのお返事に至っても『このチョコはあなたがくれた恋のよう苦みも甘みもたまらなく好き』って状態で、つまり2人の世界が完全にできあがっていて、恋愛中の酸いも辛いもみなバラ色なり…の世界なのです☆

今でも畑の様子をちょくちょくメールで送ってくれるbossなのですが、こんなに大量のラブレターのやりとりを続けていたとなると、若かりし頃から筆まめな人だったんだなぁ…と感心してしまいました。

1日に1通の手紙が奥さまに届くように…と想って書いていたのだとか。

なんともまぁ、泣かせる話ではありませんか♪

手紙の消印をみると『昭和45年』なんて打ってあり、当時は40円で封書が送れた時代。

当然メールなんてあるはずもなく、また親元で暮らしていた奥さまにそうそう電話をかけることも許されず、夏休みでお互いが地元に帰省していた時の通信手段が『手紙』だったようです。

今の時代から考えれば、さぞかし手紙でのやりとりではまどろっこしくて、書けば書くほど逢いたい想いが募って苦しかったんじゃないかなぁ…。

でも、それでもあえて『恋愛中における手紙の重要性は高い』とわたしは考えています(←後に残るものなので、わたしだったら絶対にbossのようなラブレターは書かないけれど…笑)。

メールだと即時的で自分が“今”書いたものがすぐ相手に届き、どんなに距離が離れていても時間のズレは極力少ない。

でも手紙だと書き終わって封をして、ポストに入れて相手の手元に届く…この流れにどうしても数日単位の時間を要します。

わたしが書いた手紙を相手が手にした時に、その手紙を書いたわたしはもうどこにもいないのだし、逆に相手から来た手紙についても同様で、どんなに愛のことばが並べられていたとしても、その手紙を書いた人は世界中どこを探してももういないのです。

この時間の流れの非情さに、手の中に完全に入りきらないもどかしさとか、とらえどころのなさみたいなものが生まれて、恋愛感情のボルテージを大いに盛り上げるのではなかろうか…と考察するわけです。

そういう意味では幸か不幸か…現代ではメールにしても、携帯にしても、ネットにしても、四六時中相手とつながろうと思えばつながっていられる通信手段が存在します。

距離が離れていても寂しさは感じないかもしれないけれど、逆に恋しい気持ちを長引かせるのは難しいのではないかしらん?

「俺みたいな(いい)男を早く見つけろ」とbossから新たな指令が出されたのですが、bossみたいなタイプを好きになると苦労が絶えなくて、退屈はしないだろうけれど厄介なことになりそうだなぁ…と尻ごみしています(笑)。

bossのような永遠の少年・遊美人を見つける努力はするとして、しばらくわたしと畑で遊ぶのにつきあってくださいよ~♪
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唐突ですが、ショパンのノクターンが好きです♪

ノクターン=夜想曲に似ているけれど、↑これは『夜香木』(笑)。

夜に香る木だなんてロマンティックというか、艶めかしいというか…boss宅の玄関先に咲いて妖艶なる香りを振りまいていました。

帰りがけに一枝bossが手折ってお土産に持たせてくださいました♪

こういうところがbossは粋で風流で素敵☆

帰り道でもバッグの中からよい匂いがふわりと香り、なんだか美人度2割増…と自己満足の世界にどっぷり浸かってウキウキしながら歩いてきました(笑)。

帰宅してから花瓶に入れて部屋に飾っておいたのですが、部屋の中に夜香木の香りが充満…ルームフレグランスより効果が高そうで、今夜は石鹸の匂いに似たやさしい香りに包まれてぐっすり眠れそうです。
by wasurenasumire | 2009-11-07 23:12 | farm


ていねいで居心地のよい暮らしを目指して…管理人:水遊   コメントは承認制となっています♪反映までに時間がかかることをお許しください☆


by wasurenasumire

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